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2007年6月16日 (土)

回診

 最近、なんだかんだと忙しく、なかなかブログの更新ができていません。昨日、うちの病棟にとある有名な名誉教授の先生が回診に来られました。
 外科系ですと、「超有名な先生が手術にやってきて…」みたいな話になるのでしょうけど、内科では手術がないものですから…。他の内科ではよく分かりませんが、神経内科では大先生に患者さんをプレゼンして、回診していただくことがしばしばあります。
 その先生は、(ご自身も言われていましたが)いわゆる「古いタイプの神経内科医」でして、「MRIなどの画像は診察してからでないと、先入観が入ります」と言われ、画像を見られるのは一番最後。その前に病歴や診察からの印象を述べられます。
 もちろん画像なしでは実際の診断から外れて行くことはある訳ですが、そのようなことを恐れないところは大先生だからでしょうか?
 診察を見ていると、エレガントな診察だと感じさせられました。私も当然一通りの診察はできますが、例え患者さんの状況から診察が困難に見えても、診察を工夫してそこからよりたくさんの情報を引き出す、その情報量の違いを感じさせられました。
 もちろん神経診察の本を見れば、診察法自体はいろいろと記載されていますが、その結果から意味のないもの、あるものをどう判断するか、そしてそこからどのような解釈を引き出すか、についてはなかなか本だけから学ぶことは難しく、生の診察から学ぶことが多いことを感じさせられました。
 確かにCTもMRIもない時代を生きてこられた先生はさすが違いますね。今ではCTさえ撮れば確実に診断できる小脳出血でも、レントゲンしか無かった時代は診断するのが大変だったと聞いたことがあります。
 最近は、医者も患者さんも「診察よりも、検査」の方を重要視している時代ですが,やはり「診察を第一に」して、診察でできるだけたくさんの情報を得る努力をしないといけないと感じさせられました。

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【本業の神経内科】」カテゴリの記事

コメント

CTやMRIで発見できなかった俺の心筋梗塞も、循環器内科の先生の「ひょっとして」で見つかったからねえ。
勘と経験は死なず。

おつかれさまです。
勉強になりますね。
私も、今日行った研究会は
大分の有名な先生の講演でしたが、
顔、すなわち、症候学で診断していった
さまざまな症例でした。
若いころに必死でトレーニングした賜物なんでしょうね。
偶然ですがおんなじことを実感した週末でした。

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